ドラゴンアイ2021 ソロツー
6月11日(金)夜明け。
久々のロングツーリング。かなり浮かれている事を自覚しつつ5時ちょうどに出発。
今回はこのエリアを走行。
目的は八幡平のドラゴンアイを見に行く日帰りソロツーリング!
前回の教訓から、出発を早めたので国道4号(R4)は泉→古川区間までスイスイ。
早朝でも古川のバイパスあたりで給油できると思いきや、どこも開いておらず(下り線)少し過ぎたところでやっと給油。
栗原市に入ると雲が広がり肌寒くなる。一時的なものであるよう祈る気持ち。
一関に入る頃には太陽パワーが復活し、このツーリング天気の心配は無いことを確信する。
R4を少し外れて県道300(K300)を通過。朝もやの残る世界遺産”平泉”一帯の空気が心地いい。
盛岡周辺で混雑を避けるため東北道を利用。花巻南ICー松尾八幡平ICまでワープ。
紫波SAにて休憩中、駐輪場で会話が始まる。
宇都宮ナンバーの人は八戸に向かうと言う。2時に出発してきて「家に着くのは12時くらいになるかなぁ」とケロッとしていた。リアルあっぱれ隊だぁぁぁ
もうひと方はバイクを持っているので話しかけてきたという人。BMWとなんとかとバンバンを持っているらしい。あいにく私は詳しくなくて申し訳なかったけれど、ドラゴンアイを見に行くと言ったら皆一様に「あ〜」と(笑)。
ちなみにこの後の給油先でも同じ状況に(笑)。それほど観光者が多いんですね。
ともあれここでドラゴンアイ情報を色々と入手できた。
高速を下りてK45からの眺め。
宮城では見頃を終えた花がちょうど盛り。
今回はルートを樹海ラインにして見返峠を目指すことに決めていた。
K212に入って間もなく『岩手山焼走り熔岩流』の案内。
時間に余裕があるので寄り道を決定する。
岩手山パノラマラインは見通しの良い快走路。平日なので交通量は殆ど無く目的地に到着。
駐車場の管理小屋脇の木陰にバイクを止めさせてもらった。有人なのでちょっと安心。ヘルメットも置いて手ぶらで歩けるぞ♪
さっそく入り口の階段を登っていく。
「おおっ!!」思ったより広大で想像を遥に超えていた。
舗装されていない路。
ごろごろの熔岩で足をくじく可能性もあるので、ちょっと慎重に歩を進める。
所々に生える植物を見て「ど根性なんとかだな」と思っていたら、タイミングよくこんな文が。
「苔?」と思って身をかがめながら歩くと、白化した苔が熔岩にこびりついているのを見つけられる。
ようやく生きていそうな、緑の苔を見つけた。
蜘蛛の巣がかかっていたけれど、生物がいる証拠だと思ってこのまま撮影。
太古の地球をふと想像してみた。
あとでこの感覚は当たらずとも遠からずと知る。
この時ひとり。
360度見渡す黒い大地。
バイクに戻り管理人のおじさんとお話。
春蝉の声を聴きながら高山植物の話が盛り上がる。なんと目の前の道路脇で見られるそうで丁寧に教えてもらった。
こんな風に咲いていること、気がつかなかった。
この花↓はレアみたい。
「ここの駒草は株が大きい」と自慢のおじさん。
「山に県の名前がついているのは岩手山だけ」と、とてもこの場所が好きなんだなぁと感じた。
今年2月の写真も見せてもらった。
思いつきでここに来たものの、徳川吉宗の時代に噴火してできた事や(ただ噴火した年に諸説あり)、その量は東京ドーム30杯以上になるとか意外なことを教えてもらい面白かった。
そしてここには展望台と宮沢賢治の詩碑がある。
まずは展望台からの眺め。
実際見ると迫力があるので行かれたらぜひ見てほしいです。
そして宮沢賢治の詩碑。
おじさん曰く、なぜ賢治が熔岩を金へんで鎔岩としたかは謎らしい。
余談だけど、宮沢賢治といえばクラムボンが何なのかで授業が進まなくなった記憶がある。「また謎か賢治」と思った。
この詩碑に関して私も帰ってから調べたのだけれど、白化した苔からの想像の膨らませ方!この詩の振り幅、なんなんだ賢治 笑
何度かこの場所へ足を運んだという賢治。
銀河とかスケールの大きな想像力ってこういうところで培われたのかなぁ。
それにしても実際、宮沢賢治って会ったらどんな人だったんだろう。
※この詩に関して参考になったサイトがあったので興味があったら見てください。
地球物理学者と読む宮沢賢治
岩手山熔岩流の賢治碑
次のドラゴンアイツーリングは東北道を西根ICで下りて、岩手山パノラマライン経由で見返峠を目指すルートが良いかなと。
タイトル詐欺になっちゃいますが、長文すぎたのでこの辺で一旦休憩します。
つづく。